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とある禅僧のお遍路記録。

転職したベンチャー企業が倒産。これを機にお遍路へと向かうお寺の息子の記録。

6日目 決断

お遍路を始めてから6日
出発してから8日


日数はあまり経っていない。
けれども、それ以上にたくさんのことを学んだ。
そして経験した。


人のつながり。
人の温かさ。
出会い。
食べ物の有り難さ。
などなど。

多くのことを学ばせてくれた。


たくさんの方が応援してくれた。
それに応えられていないことが悔しい。

本来ならば20番札所ぐらいまでは進んでいる頃だ。

しかし、それも叶わず前に進めていない自分がいる。

痛みに耐えて、騙し騙し進むこともできるのかもしれない。不可能ではないのかもしれない。
これから先は休憩ポイントも激減する。他のお遍路さんに迷惑をかけてしまうかもしれない。
助け合い、お接待の文化があるけれどもそれとこれとは別次元。


ものすごーーーーく悩んだ。
みんなにいってきます!と言った手前、
なかなか引き返すことはできない。

それは恥ずかしすぎる。
情けなさすぎる。


でも実際どうか。


お遍路をするならば歩きたい。
あの美しい道を自らの足で進みたい。

電車やバスを使う方法もあるにはある。
それが悪いわけではないけれども、
道中の自然を、景色を、出会いを楽しみたい。


結願優先なのか。
その道中を味わうのか。

今までの経験はほとんど道中の出来事。
道中を最大限味わうことがお遍路の醍醐味なのだろう。


この痛みとともに道中を味わうのは困難な状態。
足元ばかりに視線がいってしまい、周りを見れていない。
迷惑をかけながらお遍路をすべきではないと思う。


情けないが、計画変更。

通し打ちから区切り打ちへ。


こういう人のために区切り打ちが用意されているのかな笑


またこの道を歩く機会は作れるでしょう。
作りましょう。

たくさんの方々が協力してくれた中、このような結果となってしまい、申し訳ございません。



今度会ったら笑ってやってください。笑



いつか必ず結願するためにこのブログはそのときまでとっておきます。
近い将来、そのときがきたらここから再開したいと思います。






このまま四国にいると、いけるかもしれない!と思ってしまいそうなので、四国を後にします。


四国を越える際、合掌礼拝し、この想いを心に刻む。



「我」を捨てなさい。

昨日出会ったおじいちゃんに言われた言葉。

4〜5日目 11番札所 迷い・悩み

前回の投稿でやたら辛そうなことを書きましたが、本来のお遍路はそこまで辛くありません笑

 
辛さを自分に課したが故、このようなことになっております。
 
自省するのみ。
 
 
他のお遍路さんは朝6時には出発。
それをお見送り。
 
今日は休みます。
 
 
出発したのは全員ではなく、2名残っていました。
 
カメラやらを積んでお遍路していると。
しかし、いろいろなものを積み過ぎたため荷物を減らし送り返すとのこと。
道中撮影して、YouTubeにアップしているのだとか。
 
 
彼らとお昼ぐらいまで時間をともにし、
私は別の宿へ。
 
ここから約1.5km
 
それすらもちょっと大変。
 
ゆっくり体を休めよう。
夕食にはスペインの方も。
 
スペインにもお遍路のような巡礼があり、
海外の方でも特にスペインの方は多いそう。
 
海外の方はしっかりと歴史的背景を調べてから来るので日本人より詳しかったりします。
 
お遍路中、橋の上で杖をついてはいけないルールがあります。
 
弘法大師が四国を回っていたとき、愛媛県大洲近くでどこも泊まることを断られたため郊外の十夜ヶ橋という橋の下で寒さに震えながら夜を明かしたという伝承に基づいています。どの橋でも、下で弘法大師が眠っているかも知れないから、杖の音で邪魔してはならないというわけです。
 
という逸話に基づいており、外国の方が日本人を注意することがあったそう。
しっかりしないといけませんね。
 
 
 
脚の様子はあまり変わりなし。
調べてみると、短腓骨筋腱付着部炎というものと症状が近そう。
 
つまり、安静にしなさいとうものだ。
 
 
むむむむむむむー。
 
どうすべきか、葛藤に苛まれる。
 
明日は11番札所まで歩いてみて様子を見よう。。。
 
 
 
そして、ゆっくり11番札所藤井寺を目指す。
 
やはり歩きは気持ちいい。
自然が美しい。
歩くと自然とパワーがもらえる。
 
遍路道のいたるところにお墓があったりする。
遍路道には仏様が宿っていると思う。
道の途中途中に仏様が祀られている。
 
手を合わせてからそこを過ぎる。
これも初日にはできていなかった。
ゆっくり周りを見るようになったからこそだ。
 
 
藤井寺手前、昔は道があったのかもしれないような雰囲気を醸し出す道が。
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この藤井寺の裏から山へ入るのです。
 
遍路道を外れ足の調子を見るために少し山を登ってみると...!
 
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弁財天様となんとも美しい湧き水。
飲めそうな透明度。
 
飲みはしませんでしたが、、、
 
非常に癒されました。
 
納経を終え、宿でいただいたお接待のおにぎりをいただく。
なんと手紙もついているではありませんか!!
 
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もう本当に嬉しい。
 
まだ四国へ来て日は浅いが、人の温かさを肌で感じ、素晴らしい文化に触れている。
 
 
今日はこれでおしまい。
 
 
もう少し休んで、通し打ちするか。
区切り打ちにするのか。
 
決断しなくてはならない。
 
 
 
ペースはゆっくり。
そうすると見えてくるものがたくさんある。
宿で一緒だった人は100日かけて回る予定だそう。
道中やお寺の情景を絵に描いているそう。
 
すてきだな〜
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やっぱり山道歩きたい。

 
ここを進みたい。
 
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ひとまず藤井寺を後にする。
 
 
 
 
 

2〜3日目 7番札所〜10番札所 自分との闘い

朝6時  
目を覚ますとそこは山門の中

ああ、お遍路してるんだなと気づく。

昨日の足の痛みが悪化。
歩くだけで激痛が走る


おいおいおい
まさかそんなことはなかろう

ウソだろ?

現実を受け入れられない自分がいた

どうやら筋をやってしまったようだ。

どうにもこうにも予定していた11番札所までいける気がしない。

頭がパニックになった。





会社がなくなっても、涙は流さなかった。
親友が周りにいた。支えてくれた。
大丈夫なふりをしてた。
平気なふりをして、現実を直視していなかったのかもしれない。


でも、ここでは自分ただ1人。

頬には水滴が流れていた。
自分が情けなかった。
どうしようもなく恥ずかしかった。



午前中ただひたすら自分を恥じた。
こんなんでどうするよと。
なんのために来たんだ、と。


張り詰めていた琴線がここで、ぷつんと切れた感覚だった。




恥ずかしくて1人山門の中に隠れていた。


そして、高校の友人が何の気なしに連絡をくれた。それも高校ぶりだ。

この絶妙なタイミングはなんなのだろうか。
いま住んでいるところの隣駅に住んでいるというし。

もうなんかよくわからない笑

でも元気をもらえたのは間違い。



そんな中、とある方から連絡をいただきそこで休ませていただくことに。 

今度は感動の涙。
これほど人の温かみを感じることはない。

恥ずかしいとかもはやどうでもいい。
感謝の言葉しか浮かばない。

ありがとう以外に感謝の気持ちを伝える言葉はないのだろうか。
ありがとうじゃ足りない、そんな気持ち。


人とはなんなのか。
漢字が示すように支えあっている。

私は今日ものすごく支えられた。
精神的にも体力的にも。


今度は自分が誰かを支えてあげる番。
誰かと会話をする。
たったこれだけでもものすごいパワーになる。そこにお接待が加わる。
もう計り知れない。



ひとはあったかい。


1人、食事をとろうと手を合わせ、
口へ運び、一嚙みすると、涙も一緒に出た。


食事ってこんなに有難いんだ。
普段食べることが容易に叶い過ぎているなとつくづく思った。
禅堂入りたてのとき、真冬の中、夜にいただいた一杯のお茶を思い出す。

1口1口噛み締めながら、自分を鼓舞する。


がんばれ、自分。



そして、3日目。

朝はやはり痛い。
お手洗いにいくのもやっと。
痛みも慣れだ!と自分を鼓舞して出発。

近くまで送り届けてもらい遍路道へ戻る。
感謝、感謝。


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雨は止んだが、風が吹き荒れる。


今日は銭湯にある通夜堂を目指す。

が、時速2kmも進んでない。

あまりの痛さに立ち止まることも。
筋がおかしいな、やはり。

腫れてる感じはしないのだが。



切幡寺にたどり着くには333段の階段を登らなければいけない。
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休み休み進む。

前に出会った方と再会したり、地元の話を聞いたり。心温まることが多々。

ドイツ人の女性の方と片言英語で会話。
テントも担いでいるからすごい。タフだ。


帰り道さらに悲劇は起きる。
下り坂、一歩踏み込むと全身に稲妻が走る。

これはあかん。休憩。
休み休み、下りきるとほとんど進めなくなり、お店の人にバスがないか聞いてみたら、、、




送ってくれると(涙)


市営鴨島温泉までゆっくり遍路道を通って送ってくださった。
もう助けられまくり。。。
まだ数日しかいないけど、それ以上の体験をしている。


人は1人じゃ生きていけないことを思い知らされている。

今日はここで休みます。
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数多くのお遍路さんがここで一夜を明かしているんだな、と感じさせる納め札の数々。


明日山越えなんだけど、大丈夫かな。。。
足の様子をみて、進むか決めます。

ご心配おかけしてすみません。
身体はめちゃくちゃ元気なのですが、足だけ調子よくないです。

これも試練なのかな。
山あり谷あり。


とりあえず、休みます。
明日は休んだほうがいいのかな...
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1日目 1番札所〜6番札所 お接待と自分

 
朝6時からの勤行に参加し、出発。
3人泊まってたみたい。
 
1番札所へ打戻り、遍路道を突き進む。
 
途中、いかついお兄ちゃんに話しかけられ、俺も寺の息子なんだわ!と。
がんばってくれ!!と応援されてニヤつく。笑
 
 
ポツポツとお接待してくれる方々が。
中には干し芋をくれるおばあちゃんも!!
 
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なみだものです。
 
そして、遍路道ぽくなっていく。
 
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このあと自然に闘いを挑まれました。
 
 
 
5秒静止。
 
 
目の前には人差し指ほどのオオスズメバチが!!
 
 
びびりまくる。
 
 
にらめっこしたら、去っていってくれました。
彼にやられたらおしまいです。
 
なにかを訴えていたように感じました。
 
 
今日は草鞋で挑戦してみましたが、もうやめたほうがよさそうです^^;
 
 
 
アスファルト続きで1日でこの有様。
 
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もう貫通寸前です。
鍛えたとはいえ、荷物を背負っているとダメですね。素直に草鞋はやめます。
 
オオスズメバチに草鞋はやめなさいと言われたのかも?
 

今後を考えて地下足袋に変えます。

足がもちません...
 
昔の人の体力はすごすぎる。

 
これもやばそうなら、靴買おう。。。
結願できなければ意味がないので。
 
今日の宿はお寺の山門の中です。
 
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ちょっと固いけど、まあしょうがない。
 
お寺の宿坊って大きいが故に、仕組み化されてしまってるんだろうなと、感じた昨日、今日。
団体受け入れにはいいのかもしれないけれど、個人向けではあんまりないのかなーと。
 
 
 
初日。
足痛くなり始めたりしたり、猛烈に淋しくなったりして、挫折しそうになりそうでしたが、周りの人に助けられて生きてます。
道中いろんなのことを考えたり思いついたりしてますけど、書ききれません笑
 
 
あー、もうみんなに会いたい笑
正直最初って辛い(°_°)
インドいったときもそうだし、禅堂入った時もそう。最初は辛い。
でも慣れれば平気なはずだ!!  
 
 
 
足の痛みとの闘いが明日から始まります。
耐えて突き進む。
 
 
歩数 約30000歩
距離 約21km
出会った人  約40人
使ったお金  3000円ぐらい
 
 
お金とか準備したものは後でまとめて更新しようかと思います。
 
お遍路ってかなりたくさんの人がやってるけど、想像以上に大変です。笑
 
明日は11番札所まで目指します。
 
 

まるで海猿のワンシーン。裏テーマ。

東京港フェリーターミナル。

国際展示場駅から送迎ワゴンへ乗車。
ハイエースに自分1人だけ。

まだ東京だけどもいつもと違う空気。


このあたりは日本にしてはスケールが大きく感じる。人生に一度は豪華客船で旅行してみたいな、とふと思う。

フェリーなので、中は質素。
二等席、雑魚寝です。

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そしてこのレストランにフェリー内部。

海猿のワンシーンに自分がいるようにも見えてくる。
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海猿好きにはたまらん。



あいにくの曇り空。
雨がポツポツと。

私の門出を天は見守ってくれるのだろうか。



のんびりと体を休め、海上から朝焼けを見たい。
水平線からの眺めは最高であろう。



なんだか緊張している自分がいる。
不安だ。


母親から電話。
そして、父親から頑張れと一言。

なんだかんだこういうときは家族の力が1番効力がある気がする。

禅堂に掛頭するときを思い出した。
京都・宇治2012年2月14日のときのこと。

14という数字は出発に縁深いのだろうか。
今日もまた2016年4月14日だ。




デッキに出ると大海原。
自分がちっちゃく感じた。人間は自然の一部だ。どうしても都会で生活していると自然の一部ではなく異物に感じてしまう。



船の中で読もうと思っていた本を開く。

お遍路小娘

お遍路小娘


当時22歳の女の子のお遍路物語。

ひとつ響いた言葉があった。

この旅を実行に移した時点で、自分の根性を試すだけの根性はあるんだよ

なるほど。その表れなのだろうか。
意外にも、昨日のfacebookへの投稿で数多く応援してくれる方々がいて、驚いている。みなさんの言葉を胸につめこみ、一歩一歩前へ進みます。
みなさん、ありがとうございます!




定刻通り到着し、徳島港は待ってくれていたかのような快晴。少し暑いぐらい。



フェリー乗り場前から出ている徳島駅行きバスに乗る。そこからJR高徳線に乗り、板東駅を目指す。そこがスタート地点。

必要なものを取り揃え、今日はもうお休み。
近くの宿がやっていなかったので、うち戻ることになるが、2番札所極楽寺宿坊へ。

いわゆる宿坊とはイメージが違うかもしれない。
もっと小さくていい。自坊はもっとあったかい場所にしたいなと感じた。そもそも規模が違うのだけれども。
小さくていいからもっと距離が近く、よくも悪くも仕組み化されていない場所。
手作り感といったらいいのかな。


お遍路の裏テーマは88ヶ寺のサンプル収集だ!


明日の午前6時
朝の勤行へ参加し、幕をあける。

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朝この格好で出てきたら驚くんだろうな...笑

4月13日。出発の日。 

さあ、時が来た。

 

今日から四国八十八箇所巡礼に出発する。

 

前回の記事に書いた通り、まずは船旅だ。

そこで翌日の経路の確認をする。

 

いくら計画を練っても、歩きでどれぐらい進めるかは未知数。

どれだけ各札所で時間を要するか、この時期はわからない。

 

すべては天のみぞ知る。

 

ふと、壁にかけてある日めくりカレンダーに目をやる。

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出発前夜。陸と空以外にも選択肢がある。

明日、船で四国へ向かう。

 

 

どこかへ向かおうとするとき、

  • 電車
  • バス
  • 飛行機

 

この3つの選択肢を選ぶ人がほとんどではないだろうか。

 

陸と空。

 

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